転勤が決まったりして、今まで乗っていた自動車を使わなくなる場合や、自動車保険会社を乗り換えるために、自動車保険を契約している人が、自らの意思で契約終了させることを『解約』と言います。
自動車を廃車や売却する時の注意点
基本的な自動車保険の契約期間は1年間ですが、契約期間中に解約しても携帯電話会社のように違約金は発生しませんので、その点は安心してください。
自動車を売却、または廃車にする時には、最後の最後まで自動車保険の空白期間を作らないように心がけることが大切です。
また、現在加入している自動車保険のノンフリート等級が高く、割引率が高いことが前提のお話ですが、将来的に自動車を再び購入して乗る可能性があるならば、『中断証明書』を発行してもらいましょう。
中断証明書の詳細については、こちらを参照してください。
ちなみに廃車にする時は、自動車賠償責任保険(自賠責保険)を解約すると、残っている保険期間次第では、解約返戻金が戻る場合もあるので、覚えておくと良いでしょう。
自賠責保険を解約する時には、自賠責保険証明書と以下の書類などが必要です。
参考
自賠責保険を解約する時に必要な廃車を証明する公的書類一覧表
– | 登録自動車 | 軽自動車 |
---|---|---|
公的書類 | 【以下から一通必要】 ・一時抹消登録証明書 ・登録事項等証明書 ・解除事由証明書 ・登録識別情報等通知書 ・輸出抹消仮登録証明書 ・輸出予定届出証明書 ・自動車重量税還付申請書付表1 |
【以下から一通必要】 ・自動車検査証返納証明書 ・軽自動車検査証返納確認書 ・検査記録事項等証明書 ・解除事由証明書 ・輸出予定届出証明書 ・自動車重量税還付申請書付表1 |
発行方法 | 陸運事務所に自動車検査証とナンバープレートを返納して、永久抹消登録、一時抹消登録または輸出抹消仮登録をする | 軽自動車検査協会に自動車検査証とナンバープレートを返納する |
注意点
自動車を廃車にする時は、自動車検査証(車検証)があれば抹消手続きができると早とちりしがちですが、ナンバープレート2枚も必要ですから、忘れたり、なくしたりしないように注意しましょう。
忘れると必要書類が増えたり、紛失理由を申告しなくてはならず、面倒な手続きが必要になりますので注意です。
自動車保険の解約手続き方法や注意点
自動車に乗らなくなったら、現在加入している自動車保険会社か損保代理店に連絡して解約手続きをしましょう。
代理店型の自動車保険に加入していた人は、連絡した後に郵送されて来る、解約する為に必要な書類に必要事項を記入します。
そして保険証券と一緒に返送すれば手続完了です。
ダイレクト(通販)型の自動車保険に加入していた人は、損保会社にもよりますが直接電話するか、自動車保険会社の公式ウェブサイトから手続きをしましょう。
自動車保険会社を乗り換える時の注意点
自動車保険会社を乗り換える時に注意すべき大切なポイントがあります。
それは、現在契約している自動車保険の解約日と、新たに契約する乗り換え先の自動車保険の保険開始日を同じ日にすることです。
これをすることによって、ノンフリート等級引き継ぎが出来ます。
今まで安全運転に努め、自動車事故を起こさなかったことを証明する、高いノンフリート等級を引き継ぐことが出来なかったら悲しすぎますよね。
通常は、現在の自動車保険の満期日に合わせて、新しい自動車保険に乗り換えるのが一般的です。
しかし諸事情から、現在の自動車保険の保険期間中に解約して、新しい自動車保険会社に乗り換えることがあるかもしれません。
その場合は『保険期間通算特則』を適用することで、等級引き継ぎ時に今までの等級を適用する期間が伸びることによるデメリット(ノンフリート等級は1年間無事故で更新時に1等級上がるのが原則のため)を解消できる場合もあります。
自動車保険会社を乗り換える方法の詳細については、こちらを参照してください。
どちらにしても、保険会社を乗り換える時には、早めに行動しましょう。
新たに契約する保険会社に、他社から乗り換えて加入することを伝えて予め確認してから行動することが大切です。
まとめ
- 自動車を廃車にするときは、自動車保険の中断証明書を発行してもらうこと。
- 自動車賠償責任保険(自賠責保険)を解約すると、残っている保険期間次第では、解約返戻金が戻る場合もある。
- 自動車に乗らなくなったら、現在加入している自動車保険会社か損保代理店に連絡して解約手続きをすること。
- 自動車保険会社を保険期間中に乗り換える時は、現在契約している自動車保険の解約日と、新たに契約する乗り換え先の自動車保険の保険開始日を同じ日にすること。
- 自動車保険会社の乗り換えは、現在加入中の自動車保険満期日に合わせて、新たな自動車保険に乗り換えるのが基本である。
- 保険期間途中で他社の自動車保険に乗り換える時は、『保険期間通算特則』を適用してデメリットを防ぐことができる場合がある。
お得で安い保険料の自動車保険を調べるために、各損保会社を手当たり次第調べると、膨大な時間を必要とします。
このような場合には自動車保険一括見積りサービスを利用して2社から3社に絞り、次に損保会社の公式サイトから見積りを取って最終確認すると、時間を大幅に節約できるので覚えておきましょう。
当サイト内のコンテンツ『自動車保険の見積相場比較記事早見表』から、あなたの状況と近い記事を読むと、自動車保険の相場や選び方のコツなど参考になると思います。