自動車の所有者は保管場所を確保する必要があり、警察署へ車庫証明(自動車保管場所証明)を申請することになっています。
なぜなら、車を住宅地の自宅前や近所の道路などに駐車をすると近所の迷惑になることはもちろん、救急車や消防車、警察車両など緊急車両の通行や活動に支障をきたすからです。
このように、一般道路における違法駐車は渋滞を引き起こすばかりでなく、交通事故を引き起こす原因にもなるため、自動車の購入時は駐車スペースを確保しましょう。
自動車の新規登録や移転登録、変更登録をする時は、警察署へ車庫証明(自動車保管場所証明)を申請することになっています。
車庫証明を取得する時の全体的な手続きの流れ
それでは、車庫証明を申請する場合の全体的な流れを説明します。
はじめに、車庫証明の申請するための必要書類の準備をします。
次に、お住まいを管轄する各都道府県警察署で自動車保管場所証明申請するための行動を起こします。
車庫証明の申請手続き方法は、大きく分けると2通りあります。
- ポピュラーな方法は、車を購入したカーディーラー(新車や中古車の販売店)で、手数料を支払い車庫証明申請の依頼をする。
- もう一つの方法は、直接あなたの地域を管轄する警察署の交通課に出向いて、自ら手続きをする方法です。
耳寄り情報
ここからは当サイトの編集長が、自動車保険の専業と兼業の代理店とダイレクト型の3冠を制した自動車保険マスターであり、かつ自動車ディーラーの登録責任者として長年に渡る経験と実績に基づき、当サイトを監修しているからこそ出せる、独自の耳寄り情報です。
下記の車庫証明の申請手続き方法比較表は、書類の下準備期間(申請用紙の取得準備など)は含みません。
申請手数料は、各都道府県警察署でわずかに違いが見られます。
東京都の警視庁の場合は以下の通りです。
車庫証明の申請手続き方法 | 所要日時 | 概算費用 |
---|---|---|
自分が警察署で申請手続き | ・申請時:警察窓口約5分 ・申請後3~7日交付:警察窓口約5分 ※計2日、警察窓口へ赴く必要あり |
印紙代合計2,600円 ・申請手数料2,100円 ・商標交付手数料500円 |
カーディーラーへ申請依頼 | 依頼時に約10分 ※カーディーラーへ依頼当日のみ |
印紙代2,600円+代行費用(自動車販売店により異なる) |
(2019年8月現在)
ちなみに、警察署の窓口(自動車保管場所申請)受付時間も、各都道府県警察でわずかに違いがみ見られますので、詳しくは赴く前にお住まいを管轄する警察署に確認してください。
東京都の警視庁の場合は以下の通りです。
受付日 | 月曜日から金曜日(祝日、年末年始を除く) |
---|---|
受付時間 | 08時30分から17時15分まで |
(2019年8月現在)
自分自身で手続きをする場合は、時間に余裕を持って行動しましょう。
基本的に費用は、印紙代以外に誰かに依頼すれば代行費用(人件費)が必要です。
ちなみに、自動車販売店に車庫証明申請代行を依頼すると、車庫証明手続き代行費用は、約2万円前後(※印紙代約2,600円は別途必要)が一般的です。
あくまでも概算ですが、参考にしてください。
自動車販売店に車庫証明申請を依頼する時の必要な書類と手続き
それでは、カーディーラー(新車や中古車の販売店)に自動車保管場所証明申請を依頼する場合、必要になる書類はこちらです。
イ、保管場所標章交付申請書
ウ、保管場所の所在図および配置図
エ、保管場所が使用できること(使用権原)を明らかにする書類
(ア)保管場所が自分の所有地の場合
「保管場所使用権原疎明書面(自認書)」
(イ)保管場所が貸し駐車場の場合
「保管場所使用承諾証明書」
オ、必要によって、使用の本拠の位置が確認できるもの
必要書類や記載例(書き方)は、車庫証明申請の代行を依頼するカーディーラー(自動車販売店)で入手でき、書き方も丁寧に教えてくれます。
手続き方法は、以下のとおりです。
- 自動車販売店より手渡された車庫証明申請書類一式を書き上げる。
- 完成した書類一式を自動車販売店へ手渡し申請代行を依頼する。
その後の手続きは自動車販売店が代行するので、特にやることはなく楽ちんです。
しかし、車庫証明手続き代行費用が数万円単位で発生します。
ポイント
車庫証明手続き代行費用は自動車販売店により多少異なり、約2万円前後(※印紙代約2,600円は別途必要)が一般的です。
自分で車庫証明申請をする時に必要な書類と手続き
一方、自分で車庫証明(自動車保管場所証明)申請する時に必要になる書類は、基本的にカーディーラー(新車や中古車の販売店)に依頼する時と同じです。
イ、保管場所標章交付申請書
ウ、保管場所の所在図および配置図
エ、保管場所が使用できること(使用権原)を明らかにする書類
(ア)保管場所が自分の所有地の場合
「保管場所使用権原疎明書面(自認書)」
(イ)保管場所が貸し駐車場の場合
「保管場所使用承諾証明書」
オ、必要によって、使用の本拠の位置が確認できるもの
必要書類や記載例(書き方)は、お住まいを管轄する各都道府県警察公式サイトの自動車保管場所証明申請手続きページから、車庫証明申請用紙一式のみならず記載例までダウンロードできますので、該当ページを参考にして書類一式を作成します。
参考:必要書類と記載例 警視庁・保管場所証明申請手続
私も実際に体験しましたが、やってみると思いの外、難しくありませんでした。
一般の方でも十分に、自分自身で車庫証明申請が可能ですので、ぜひ挑戦してみてください。
浮いた申請代行費用約2万円前後で、あなたは何をしますか?
- 素敵なカーアクセサリーを購入する
- 旅行に行って満喫する
- 料理のフルコースを注文して美味しくいただく
大切な家族や夫婦、恋人と素敵な時間を過ごせます。
あなたが行動するだけで夢が膨らみますね。
車庫証明の申請手続きを、自分自身で申請する場合も、自動車販売店に申請代行依頼する場合も、準備作成して用意する書類は同じです。
手続き方法は、以下のとおりです。
- 各都道府県警察公式サイトの保管場所証明申請手続きページより、「各種申請用紙」と「記載例(書き方)」をダウンロードして、記載例を参考に各種申請用紙を書き上げる。
- 書き上げた車庫証明申請書類一式を、お住まいを管轄する警察署の交通課窓口へ直接持参して申請する。
- 申請数日後(3~7日後)に車庫証明書が交付されるので警察署で受け取り、自動車販売店へ持参すれば完了。
次の段階にあたる車検証(自動車検査証)の登録手続き(自動車の新規登録や移転登録、変更登録)に進みます。
車検証(自動車検査証)の名義変更手続きの詳細は、以下を参考にしてください。
ポイント
あなたが直接、各都道府県警察署の交通課窓口で車庫証明申請手続きをする場合、車庫証明手続き代行費用の約2万円前後(自動車販売店により多少異なる)節約でき、費用は各都道府県収入印紙代約2,600円のみです。
まとめ
車庫証明を申請するための手続方法は、「自分自身で手続き」と「自動車販売店に依頼」の2通りあります。
私は2通りの手続き方法を経験済みですが、車庫証明申請は自分自身ですることをおすすめします。
- おすすめ理由その1:車庫証明申請手続きは難しくない。(各都道府県警察公式サイトの保管場所証明申請手続きページから、各種申請用紙をダウンロードして記載例を参考に作成する)
- おすすめ理由その2:自分で申請手続きをする場合、約2万円前後節約できる。
おそれずに、チャレンジしてみてくださいね。
当サイト内のコンテンツ『自動車保険の見積相場比較記事早見表』から、あなたの状況と近い記事を読むと、自動車保険の相場や選び方のコツなど参考になると思います。
合言葉は「車庫証明の申請手続きは自分でチャレンジ」です。