出典:SBI損保
SBIホールディングスグループのダイレクト損保であり、保険料満足度の高いSBI損保の自動車保険の特徴や長所・短所、そして評判や口コミを、自動車保険マスターが詳しく解説していきます。
目次
SBI損害保険株式会社(略称:SBI損保)とは?
SBI損害保険株式会社は、2006年に設立されてから10年を超える日本のダイレクト系自動車保険であり、ソフトバンク・インベストメント株式会社が1999年に設立創業されてから約20年のSBIホールディングスグループに属しています。
自動車保険の保険料満足度調査(価格.com 自動車保険満足度ランキング2021)では、12年連続1位の評価を得ています。
また、HDI格付けベンチマーク2020の「問合せ窓口格付け」「Webサポート格付け」の2部門で3年連続、最高評価の三ツ星を獲得しています。
さらに、オリコン顧客満足度調査2021において「保険料」部門で第1位を獲得しています。
会社情報など詳しくは以下を参照してください。
設立年月日は2006年6月1日で、SBIホールディングス株式会社とあいおい損害保険株式会社(現あいおいニッセイ同和損害保険株式会社)の共同出資により、SBI損保設立準備株式会社が誕生しました。
現在の正式名称は、SBI損害保険株式会社です。
そして略称が、SBI損保になります。
英文社名は、SBI Insurance Co., Ltd.と表記されます。
代表取締役社長:五十嵐正明
所在地:〒106-6016 東京都港区六本木1丁目6番1号 泉ガーデンタワー16階
ロードサービス拠点:全国約10,000ヵ所(SBI損保安心ロードサービス)
提携修理工場:約800ヶ所(SBI損保安心工場ネットワーク)
サービスセンター拠点:東京都、福岡県、大阪府、宮城県の4拠点
設立:2006年6月1日
従業員:695名(2020年3月31日現在)
資本金・資本準備金:409億円(うち 資本準備金 204億円)
株主:SBIインシュアランスグループ株式会社、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
出典:SBI損保(2021年2月現在)
SBI損保の自動車保険といえば、「SBI損保、安いだけじゃない宣言!」というフレーズと共に、バラエティタレントであり司会者の小島瑠璃子さんが出演している、おなじみのCMが有名です。
『「やすさ」満足度、いちばんへ。』と、自然と頭に言葉が浮かぶ人も少なくないでしょう。
SBI損保は、代理店を介さないダイレクト型の損害保険会社ですが、主力商品の自動車保険と共に、火災保険や地震保険、医療保険や海外旅行保険など幅広く取り扱っています。
SBI損保 自動車保険の特徴
SBI損保の自動車保険の特徴は、何といってもSBIホールディングスグループが培ってきたインターネット金融サービスのノウハウを生かし『保険料の低コスト実現』と、頼れるロードサービスです。
交通事故時以外でも愛車のトラブル時に頼れる『業界最高水準のロードサービス』が無料で付帯されます。ロードサービスのみを利用してもノンフリート等級には影響しないので安心です。
そして、万が一の時には『24時間365日事故受付』を休まずに対応しサポートしてくれます。
また、4区分からなる『走った分だけ保険料』も見逃せません。年間走行距離が少なければ交通事故に遭う確率も低くなるので、納得できる走行距離に見合った保険料体系なので合理的です。
以上を踏まえて一言で言うと、SBI損保の自動車保険はリーズナブルな保険料と頼れるロードサービスが特徴で、満足度が極めて高いです。
各特徴の内容については、以下の『SBI損保の自動車保険の長所(メリット)は4つ』の見出し中で詳しく解説しますので、最後までご覧ください。
SBI損保 自動車保険の長所(メリット)は4つ
さて、SBI損保の長所は、どういったところでしょうか。代表的なメリットは大きく分けて4つあります。『リーズナブルな保険料』と『業界最高水準のロードサービス』、それに『24時間356日事故受付』と『走った分だけ保険料』です。それでは詳しく解説していきます。
リーズナブルな保険料
従来の代理店型自動車保険会社は、代理店や支社・支店を通して加入希望者と対面して保険の説明ができる反面、コストがかかっているために保険料に影響していました。
ネット型(又はダイレクト型や通販型)自動車保険であるSBI損保は、代理店や支社・支店を極力介さずに、インターネットや電話で保険契約を結びます。これらで削減できたコストを保険料に反映させて、お求めやすい保険料の提供を可能にしています。
SBI損保の自動車保険は、SBIグループが培ってきたインターネット金融サービスのノウハウを生かし、保険料の低コストを実現しています。
また、セーフティ・サポートカー割引(ASV割引)をダイレクト型損保で初めて導入し、インターネット割引は新規契約12,000円割引、継続(更新)契約10,000円割引になります。
業界最高水準のロードサービス
SBI損保の業界最高水準ロードサービスは、すべての利用者に無料付帯で、事故や故障など、突然の車のトラブル時に、全国約10,000ヶ所のサービス拠点からかけつけます。
特徴 | 説明 |
---|---|
24時間365日対応 | マイカーのトラブル時に年中無休で受付対応 |
車と人の両方をサポート | 車のトラブルへの対応に加えて、車で移動できなくなったときの宿泊費や交通費もサポート |
ノンフリート等級に影響なし | ロードサービスを利用しても等級や保険料に影響なし |
(2021年2月現在)
ロードサービスを簡単に説明すると、自動車ユーザーがトラブルに巻き込まれた時に強い味方になってくれるサービスです。
ロードサービスの利用例として、以下のようなことが考えられます。
- マイカーの故障時のレッカー移動
- 燃料切れ時のガソリン配達(保険期間中に1回限り)
- 引き上げ・引き降ろし
- バッテリーのジャンピング(保険期間中に1回限り)
- パンク時のスペアタイヤ交換
などのサービスが必要な時に、作業スタッフが現場に駆け付けてくれます。
スペアタイヤへの交換に関して、パンク時以外のタイヤ交換(チェーンの脱着・スタッドレスタイヤへの履替え等)はサービスの対象外です。
車へのサポート
【車へのサポート】 | サポート内容 |
---|---|
トラブル現場へ急行 | 契約車両が対象で、ほとんどのサービスメニューで作業時間の制限がなく、高速道路上でのトラブルにも対応。 ・バッテリーのジャンピング(保険期間中1回限り) ・カギ閉じ込み時の解錠(車内にカギがある場合に限る) ・パンク時のスペアタイヤ交換 ・各種オイル、冷却水の補充 ・各種バルブ、ヒューズの取り替え ・ボルトの増し締め ・サイドブレーキの固着解除 ・ガス欠(ガソリン代は契約1年目でも最大10リットルまで無料、保険期間中1回限り) ・その他の車のトラブル(30分程度の現場復旧が可能な軽作業を無料) |
自力走行が不能の場合 | 契約車両が故障や事故で自力走行不能になった場合、レッカー車が現場に急行して、最寄りの修理工場や契約者指定の修理工場などに車をレッカーけん引。(50kmまでのレッカーけん引が無料、高速道路上でのトラブルにも対応) |
修理後 |
修理完了後の車両搬送費用(無制限・SBI損保が指定した業者のみ)
修理完了後の車両引取り費用(無制限・SBI損保が指定した業者のみ)
または、修理工場までの片道1名分の交通費(無制限・SBI損保が指定した業者のみ) |
脱輪・落輪の引き上げ | 落輪(道路から下方〈側溝や用水路など〉へ車輪を踏み外した状態をいい、全ての車輪が落輪している状態は含まない)や、縁石に乗り上げてしまったとき(縁石や中央分離帯などの障害物へ乗り上げた状態であり、かつ、いずれかの車輪が道路上〈車道・歩道・縁石〉に接している状態)、車の引き上げ、引き降ろし作業対応。車輪3輪まで無料。 なお、クレーンを使用した場合の費用も無料。 |
(2021年2月現在)
人へのサポート
次に人へのサポートをみてみましょう。
【人へのサポート】 | サポート内容 |
---|---|
帰宅費用サービス |
・代替交通機関の費用(無制限) ・レンタカー代24時間まで
|
宿泊費用サービス |
・宿泊施設の客室料1泊まで
( 1名あたり15,000円上限) |
(2021年2月現在)
【プレミアム】サービスメニュー
上記サービスに加え、一定の条件を満たした加入者はさらに下記のような追加サービス、その他アップグレードサービスも利用できます。(2018年6月1日より)
【プレミアム】サービスの適用条件
以下いずれかに該当する場合は、【プレミアム】サービスの対象となります。
- 「SBI損保の自動車保険」の契約を継続して3年目以降であること
- 「SBI損保の自動車保険」および「SBI損保のがん保険」に加入していること
- 「SBI損保の自動車保険」および「SBI損保の火災保険」に加入していること
- 「SBI損保の自動車保険」のご契約に、次の補償・特約をすべて付帯していること『一般車両保険』『全損時初費用保険金特約』『自宅・車庫等修理費用保証特約』『車内外身の回り品補償特約』『車両損害に関するレンタカー費用補償特約(保険金額10,000円)』
【プレミアム】の無料サービスの範囲
ー | 基本サービス | 【プレミアム】サービス |
---|---|---|
無制限レッカー範囲 | 50kmまで無料 | 150kmまで無料 |
現場復旧可能な作業の対応時間 | 30分程度まで | 時間の制限なし |
キー紛失時の解錠・キー作成 | ー | 対応(保険期間内で1回限り) |
落輪引き上げ・引き下ろし | 車輪3輪までの作業が無料 | すべての車輪が落輪した時の作業も無料 |
レンタカー | 24時間上限 | 48時間上限 |
搭乗者宿泊費用 | 1泊まで1人あたり15,000円上限/泊 | 2泊まで1人あたり15,000円上限/泊 |
ペット宿泊費用 | ー | 2泊まで10,000円上限/泊 |
車両相談サービス | ー | 利用可能 |
(2021年2月現在)
補足
雪道によるスタック(雪道でタイヤが空転し動けない状態)の場合、サービス対象になるのでしょうか。
とくに降雪地域に住んでいる人は、ちょっと心配ですよね。
そこで、SBI損保の安心ロードサービス規定(2018年6月1日現在)を抜粋します。
雪道・ぬかるみ・砂浜等でのスタックにより自力走行不能となった場合に自力走行可能な場所までの引き上げ作業を無料で行います。ただし、降雪を原因としたスタックの場合は、スタッドレスタイヤ、またはチェーンを装着している場合に限り無料サービスの対象となります。
上記のように、スタッドレスタイヤ、またはチェーンを装着している場合に限り、ロードサービスの対象となります。
ぶっちゃけると、雪道でのスタックをすべてOKにしてしまうと、ロードサービスが追いつかなくなるからです。
ちなみにJAF(会員制ロードサービス)は、雪道のスタックでもOKです。
・ロードアシスタンスは契約の車がサービス対象となる
・JAF(会員制ロードサービス)等は、加入している本人がその場に居合わせる必要がある
など、違いがあるので注意しましょう。
24時間365日事故受付
万一の事故時に、利用者の不安をできるだけ早く解消するために、事故発生当日の初期対応スピードにこだわって取組んでいる姿勢に共感します。
SBI損保は24時間365日の事故受付をして、さらに当日中に初期対応に行います。
平日は9:00~19:00まで、土日祝日は9:00~17:00までに受付が完了した事故について、加入者から要望があった場合に、専任スタッフが事故の関係者への連絡や代車の手配、病院への連絡を行います。
初期対応は365日、平日・土・日・祝日にかかわらず、加入者の要望に応じて実施されます。また、各所への連絡は受付時間により実施できない場合があります。
つまり24時間365日の事故受付に加えて、各所への連絡は受付時間により実施できない場合がありますが、その日のうちに事故の相手への連絡や病院・修理工場への連絡、代車の手配などを行っています。
初期対応の後、平日9:00~17:00に経験豊富なプロの専任スタッフが責任をもって事故の対応(示談交渉)をしています。
事故時の対処法やドライバーの心構え、交通事故体験談は、以下を参照してください。
もらい事故ではアドバイス可能
実は、過失が全くない「もらい事故」ではアドバイス可能ですが、法律の定めにより保険会社は相手方と示談交渉をすることができません。
そのため、加入者自身で相手方と交渉することになりますが、その際に弁護士等に依頼する争訟費用が生じた場合は加入者の自己負担となります。
保険でまかなうことを考えている方には、「弁護士費用等補償特約」を付けることをすすめています。
迅速な保険金支払いサービス
1日も早く解決することが当事者にとって一番重要であるとの信念のもと、保険金の迅速な支払いに取り組んでいます。
- 保険金請求書類省略サービス
- 交通事故証明書取付代行サービス
- 示談書省略サービス
- 診断書省略サービス
保険料は走った分だけ
保険料は過去1年間の走行距離だけで合理的です。
加入者一人ひとりのリスクに合った保険料となるように、「過去1年間に走った距離」に当てはまる「走行距離区分」によって、合理的に保険料を算出されます。
主に家庭用に使用する人の保険料を、過去1年間に走った距離によって
- 5,000km以下
- 5,000km超10,000km以下
- 10,000km超15,000km以下
- 15,000km超
の4区分から算出します。
特に過去1年間の走行距離が短い人ほどお得です。
なお、法人名義の申込みは受け付けていません。
自動車の走行距離による保険料割引の詳細は、以下を参照してください。
SBI損保 自動車保険の短所(デメリット)
さて、SBI損保の短所、つまりデメリットは、どういった所でしょうか。
上にも記載しましたが、SBI損保は『リーズナブルな保険料』と『頼れるロードサービス』に力を入れております。
SBI損保は、SBIグループのダイレクト型自動車保険を取り扱う損害保険会社です。
一般的にダイレクト型の自動車保険は、従来の代理店型の自動車保険より保険料を安くできるという、価格面の優位性を前面に押し出している保険会社が多いです。
自動車保険の代理店型とダイレクト型の違いや理由は以下を参照してください。
まさに、SBI損保はダイレクト型自動車保険を取り扱う損保会社として、SBIグループが培ってきた利便性の高いインターネット金融サービスのノウハウを生かした保険料の低コストを実現し、新たな損害保険サービスの創造に取り組んでいます。
そして、交通事故時以外でも愛車のトラブル時に頼れる『業界最高水準のロードサービス』や、万が一の時には『24時間365日事故受付』に対応してサポートします。
しかしながら、SBI損保はメガ損保に属していないことや、事故処理拠点になるサービスセンターに力を入れ売りにしていませんので、東京都・福岡県・大阪府・宮城県の4拠点のみと若干、物足りなさを感じます。
また、今話題の『事故現場駆けつけサービス』がセットされていません。
低コストを実現するためには、メリハリを付けたサービスも致し方ないのかもしれませんね。
したがって必然的に、代理店型の自動車保険にくらべれば保険料は格段に安いですが、ダイレクト(通販)系自動車保険の中でも、SBI損保は、色々な見積条件に対応して最も安い保険料を叩き出すことが多いです。
よって、保険料が少々高くなっても、交通事故時や事故後の手厚いサービスを希望する人には、不向きと言えるかもしれません。
逆に『事故現場駆けつけサービス』がなく、事故後にお世話になるサービスセンター(事故処理拠点)が少ないことを理解しつつ、『保険料の安さ』と『ロードサービス』を重視する人にはおすすめです。
SBI損保の評判や口コミ
まとめ
- SBI損害保険株式会社(SBI損保)は、2006年に設立されてから10年を超える日本のダイレクト系自動車保険であり、ソフトバンク・インベストメント株式会社が設立創業されてから約20年のSBIグループに属しています。
- SBI損保の自動車保険の特徴は、リーズナブルな保険料と頼れるロードサービスです。
- SBI損保の長所(メリット)は、『保険料の低コスト実現』と『業界最高水準のロードサービス』、それに『24時間365日事故受付』と『走った分だけ保険料』です。
- SBI損保の短所(デメリット)は、『事故現場駆けつけサービス』がなく、事故後にお世話になるサービスセンター(事故処理拠点)が少ないこと。
- 逆に『事故現場駆けつけサービス』がなく、サービスセンター(事故処理拠点)が少ないことを承知しつつ、保険料の安さとロードサービスを重視する人にはおすすめです。
年齢条件 | 26歳以上補償、21歳以上補償、年齢問わず補償 |
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運転者限定 | 本人限定、本人+配偶者限定、家族限定、限定なし |
走行距離区分 | 5,000km以下、10,000km以下、15,000km以下、15,000km超 |
運転免許証の色区分 | ゴールド、ブルー、グリーン |
使用目的 | 日常・レジャー使用、通勤・通学使用、業務使用 |
各種割引制度 | インターネット割引、証券不発行割引、ゴールド免許割引、新車割引、ASV割引(セーフティ・サポートカー割引)、セカンドカー割引(複数所有新規) |
事故受付時間 | 24時間365日 |
初期対応時間 | 平日は19:00まで、土日祝日は17:00までに受付が完了した事故について、契約者より要望があった場合に初期対応する。 |
事故現場急行サービス | 無し |
事故処理拠点数(サービスセンター) | 東京都、福岡県、大阪府、宮城県の4拠点 |
ロードサービス受付時間 | 24時間365日 |
レッカー移動無料けん引距離(ロードサービス) |
|
帰宅移動宿泊費用(ロードサービス) | 対応する |
ロードサービス内容 |
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(2021年2月現在)
SBI損保公式サイトから見積もりを取得する方法の詳細については『 SBI損保の自動車保険に乗り換える方法と見積もりのとり方を徹底解説 』を参考にしてください。
当サイト内のコンテンツ『自動車保険の見積相場比較記事早見表』から、あなたの状況と近い記事を読むと、自動車保険の相場や選び方のコツなど参考になると思います。